SPECIAL
Blu-rayメモリアルボックス発売記念
美樹本晴彦(キャラクターデザイン)コメント
自分が参加させていただいたどの作品についても同様ですが、新しいメディアに対応した形で、改めて美しい画面で視聴していただける機会ができるのはうれしくもあり、同時に自分の旧い仕事をさらしてしまう恥ずかしさと後悔が入り混じり複雑な気分です。

もともとそのファンでもあり、拙いながらも絵を描くことを生業とするきっかけともなった『機動戦士ガンダム』が、産みの親の一人である富野監督の手から離れたところでも作られるようになる、その第一作目に参加させていただけたことを光栄に感じる一方で、髙山監督の意図を上手く汲み取れなかったことへの反省や、出渕さんのコスチュームデザインをもっと理解して描けなかったのだろうか?という想い等々。
当時は次々と登場するおじさんキャラが描けず、髙山監督を始めとするまわりの方々に協力してもらいながら描いたのもあの頃ならではの楽しい思い出です。
そして今ではおじさんキャラを描くこともそれほど苦痛ではなく、女の子の絵ばかり描いていた私にとっては大きな転機だったのかもしれません(笑)。

ビデオシリーズという体裁ではありましたが、私の中では今でも一本の映画のような感覚で捉えており、ほろ苦いラストではありますが、そんな部分も含め、いえむしろほろ苦いからこそ大好きな作品であります。
もし時間が許し機会があるのであれば、当時の後悔と反省を晴らす意味でも、コミカライズなどを自分の手で挑戦してみたいなどという儚い望みも持ってはおりますが、仕事が遅いことは当時も今もまったく変わっておりません。。。
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